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死に方

父の身体がこの一月だけでも大きく弱ってきている。
これだけ頑固だから、どうにかは保っている。
私を私達を困らすのも頑固さだが、頑固だから一人で頑張っている。

父は変人だ。
変人こそ、自分では変人だと気がついていない。
解っているなら、ここまで変人なままじゃなかったろう。
父はその変人ぶりを受け入れてくれる人には愛されている。
それは同級生、職場の仲間など、友人はたくさんいる。
たまにしか会わない遠い親戚にもファンがいるらしい。
でも、身近な兄弟、親戚には、ほんと嫌われている。

ほんと漫画に出てくるようなボサボサ頭で身なりを気にしない博士。
または、チャリーブラウンに出てくる、ゴミとホコリで真っ黒な子そのものだ。
父にとっては、ゴミの中にいるほうが安心なのだ。
清潔感という感覚は無なのだ。超越している。
いっしょにいたら、あまりの感覚の無さ、五感の無さに、不快になる。
でもこちらの気持ちも解らないのだ。

そして、不器用なしゃべりで、どんなに損して、人と上手くいかないか。
でも、父は自分を飾らない。
いつも本音で正直ものだ。
人がいいから騙されもする。

この一年半、父とやっと向き合えるようになり、
いろんな話を正直に話せるようになり、
むかつくこともいっぱいあるけど、父の優しさにもふれることも出来ている。

その父が会うたびにちっちゃくなっている。

この一月は、顔は仏様のようになってる。

愛しくなってきた。

私と将棋をしながら父が死ねたら、
どんなに幸せだろう。

そんな死に方をさせてあげたい。






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